ラルフは何かにつけてセシリアよりもアンジェラを優先し、少しでも不満を漏らすと我が儘な女だと責め立てる。
「時給は、おいくらでしょうか？」
こまめに更新できればと思っています。
R15は念のため入れております。
応援やご感想ありがとうございます！！
学園を卒業し、すぐさま王子とクロエは結婚。ソフィアは「傷物」でも良いと言ってくれた幼馴染と婚約する。 だが、妹のアネットは表の顔と裏の顔に差がありすぎた。
でも、父はそれでいいと思っていた。
決まり事は、いくつかありますが、そう難しいことではありません。
そのたびにカレンは聞き分けよく我慢せざるをえなかった。
コメントで褒められるとやる気が出ます。
『白竜の花嫁 隻眼の黒竜と永遠を望むもの (一迅社文庫. 日本最大級の小説投稿サイト「小説家になろう」。作品数40万以上、登録者数80万人以上、小説閲覧数月間11億pv以上。パソコン・スマートフォン・フィーチャーフォンのどれでも使えて完全無料！ 隣国の帝国皇太子であるアルナルドは、もうすぐ十年の留学期間が終わる。
日々の食事にも事欠く有様で、どんなものでも自力で調理して、なんとか毎日を生き延びていた。
２０２１年３月発売しました！ 書籍は紙媒体・電子媒体共にあります！ Amazon、楽天、ヤフーショッピングなどでも取り扱いあります！
毎日19時更新予定です。, 婚約者である王子が好きだと言う、お色気むんむんの格好を常に意識して、分厚い化粧を施し、公爵家令嬢として頑張っていたセシリア。けれど、真実の愛を見つけたと言う王子に、婚約破棄をされてしまう。
『ごめんなさあああい！！！』
それを理由に婚約破棄したレヴォク様は、ソフィーを新しい婚約者にする。
「よく考えてみれば田舎暮らしは嫌です。辺境伯様の顔にも飽きちゃったし、シルヴィア、わたくしの身代わりになりなさい」
次に続くといいなぁと願っています！ 手に取っていただければ幸いです！
血縁がないため、日々、義母や義妹からは虐げられ、召使のように扱われていたミルティア。
ウィルフレッド殿下が言った… だから、条件を付けて学園を卒業するまでに、全てクリアする事を約束した筈なのに…… そんな人物と結婚するのは嫌だということで父親に泣きつき、代わりに姉のセレナが婚約者に選ばれた。
なので、これからは自分自身の為に生きてもいいですよね？. 妹ばかりを贔屓し溺愛する婚約者にウンザリなので、わたしも辺境の大公様と婚約しちゃいます, 婚約者は義妹の方が大切らしいので、ふたりが結婚できるように手助けしてあげたいと思います。, 私を棄てて選んだその妹ですが、継母の私生児なので持参金ないんです。今更ぐだぐだ言われても、私、他人なので。, 悪役令嬢はもう全部が嫌になったので、記憶喪失のふりをすることにした～周りの皆が突然王子をディスリはじめました～, 婚約破棄は自業自得 〜裏表がありすぎる妹はボロを出して自滅し、私に幸運が舞い込みました〜, 足を斬られてダンジョンに置き去りにされた少年、強くなって生還したので復讐します（仮）, 姉の所為で全てを失いそうです。だから、その前に全て終わらせようと思います。もちろん断罪ショーで。, 妹に婚約者を奪われたって、お姉様が「田舎暮らしは嫌だ」って辺境伯との婚約を押しつけたんじゃないですか, 私の婚約者が出稼ぎ令嬢と恋仲らしいという噂を知った王太子が、なぜか私に急接近してきました！.
心底彼を愛していたソフィアは、泣く泣く彼と別れ、新しい道を進むことにする。 私、契約妻を頑張ってみますね？ だって、お金の為ですもの！
二人は貴族が通う学園の同級生で、クラスメイトたちにもその仲の良さは知られていた。
「あの、私と第二王子、婚約してませんよ……？」, わたし、リエナは今日婚約者であるローウェンとデートをする予定だった。
そして、特技の料理で公爵様の心と胃袋を射止めてしまう。
セレナはそんな公爵令息に心惹かれ、彼の隣に立てる令嬢になるべく精進していく。
リディアはその噂を信じていなかったものの、ある日噂の2人のやりとりを目の当たりにすることで、その噂の原因に気付く。
相手は男爵令嬢のクロエ。 無能だと何度も言われ続けて……私は本当に不必要なのではないかと思い始める。
その頃、シルヴィアは辺境の地で得意の再生魔法を駆使して荒地を元に戻すことに成功し、辺境の聖女と崇められるようになっていたが、そこにイザベラの話を聞いて怒れる王子がやってきて――。, カレン・ブライスとクライン・ガスターはどちらも公爵家の生まれで政略結婚のために婚約したが、お互い愛し合っていた……はずだった。
r15 残酷な描写あり. だが、敢えて反論もせずにそのまま受け入れた。
志を持つ主人公をめぐる物語だが、登場人物の口を借りて周五郎の特徴ともいうべき人生訓が随所に散りばめられている。, 「松の花」では、一人の女性の「死」を通して、家族のために尽くし生き抜いた過程を、残された夫が家族や家の使用人の人々の妻への哀悼を感じることによって、夫が知らない妻の側面を知るというストーリーです。, 64歳となる佐野藤右衛門は、今日まで病気らしき病気もなく健康に暮らしてきましたが、この年の春頃に今までのお役を解かれ、藩譜編纂（はんふへんさん）のかかりを命じられることになりました。, 「松の花」という稿本に目を通して校閲するというお役に代わった藤右衛門でしたが、慣れないという事もあるのですが、ここ4，5日は疲れやすく茫然とする日々を送りがちとなり、お役に集中できません。, 実は、彼の妻やす女は以前から不治の病である癌を患っており重篤な状態でした。ある日のこと、長子の格之助が藤右衛門の書斎にやってきて、彼の妻やす女が亡くなってしまった事を告げにきます。, 藤右衛門は家族や家人に見守られながら逝った妻に末期の水を与えた際に、夜具からはみ出た妻の手を直そうとしたのですが、長らく触れることがなかった妻の手は、荒れており、まるで働く者の手のようであることに気づきます。, 何不自由なく暮らしてきたはずの妻は、夫や家族、武家屋敷で働く者たちのために気を配り、万が一の備えのためにと自分は質素な暮らし向きをしていたという事実を、妻が亡くなってから藤右衛門は気づくことに。, 厳しい武家社会の中で生きた、一人の女性の家族たちに対する愛が描かれている「日本婦道記」は直木賞受賞として決定されましたが、山本周五郎は受賞を辞退しています。直木賞受賞を唯一辞退した山本周五郎の注目作品という点でもおすすめだといえるでしょう。, 山本周五郎氏の本は何度か読みなおしてます。
最初っからギャン泣きクライマックス。
おぞましい怪物姿の公爵は、この呪いが原因で、多くの人達から忌避され人間不信に陥っており……当初、ミルティアにもきつく当たる。
社畜が呼び出した国からサクッと逃げ出し、自由を求めて旅立ちます。
本当かどうかは読んでみて下さい(笑)
妹のマレーネは婚約者になるはずの公爵令息のことを嫌っていた。理由は強面で無口で怖そうだから。
基本ハッピーエンドです
シルヴィアはそれをもったいなく感じており、独学で再生魔法を覚えてそれを直して大切に使っていた。
そして私は、辺境伯のゼロア様と婚約することになっていた。
「シルヴィアが婚約者まで奪った！」
すると手紙を送って数日後、アーネストが留学を終え、5年ぶりに本帰国するという知らせが突如舞い込んできた。
とか抜かしはじめる。 こうなったら仕方ないので、わたしも前から繋がりがあった大公様と付き合うことにします！, ユウナには婚約者であるジュードがいるが、ジュードはいつも幼馴染みであるアリアを優先している。
なので堅いことは言いっこなしで(笑)
そればかりか、妹は私が描いた絵さえも自分が描いたと言い張った。
話の視点が回毎に変わることがあります。
主人公は何も「ざまぁ」はしません（正当性の主張はしますが）ですが...二人は。
果たされない悲しさに泣き、また行く道に励まされもした。, 山本周五郎の作品は短編、長編、またはシリーズ化されてものなど、そのどれをとっても読みごたえがあり、感動を呼ぶ作品も多いといえることでしょう。ここでは、読みやすいおすすめの山本周五郎作品をご紹介しましょう。, 純粋な女心は可愛らしく、ほほえましいという面もありますが、時にはひたむきな純粋さゆえに哀れで悲惨な結末をむかえるという女心を、山本周五郎ならではの巧みさで描かれた作品をご紹介します。, 腕は確かだが酒好きの職人と、真面目で他人の悪口を決していわない女性とが、職人の親方と家族のおかげで夫婦となります。しばらくして職人は、ある旦那の注文で造った品物を女房が数点所持していた為、注文主と女房の仲を疑い、嫉妬しだします。, それでも職人は女房に嫉妬心や疑問を抱きながらも、女房に問い詰める事ができません。お酒で己の嫉妬心を誤魔化そうとする微妙な男心を山本周五郎が巧みに描いています。そして、明るく自由奔放な女房の妹の登場で物語は変わっていきます。, 職人と親方家族、親思いの姉を慕う妹、夫婦のお互いの思いやりなどの繋がりを、登場人物が明るく生き生きと描かれている「おたふく」は、和みのひとときに読むにはおすすめの一冊だといえるでしょう。, 「むさし屋」の主人の喜兵衛が労咳に蝕まれて死んでしまいました。喜兵衛は婿入りしてから脇目もふらずに身を粉にして働いてきました。娘のおしのは喜兵衛が亡くなってしまったのが悲しくてなりません。反対に母のおそのは、喜兵衛の亡骸に嫌がって近づこうともしません。, 喜兵衛が闘病生活にあっても、母のおそのは寮に移り住んで、男を連れ込むという暮らしぶりを続けるばかりでした。そんな母に嫌悪感を感じつつも、父の喜兵衛の死に嘆くばかりの娘。母は娘のそんな様子を見て、喜兵衛は実の父親ではないと言い捨てて去っていきます。, １年後、死体の傍らに一片の椿の花びらが残されるという連続殺人が起こり、青木千之助という役人が事件を追うことになりました。そこに倫と名乗る若い娘の影が。ピュアなまでの女心が悲しくも恐ろしい展開が絶妙といえる山本周五郎作品だといえることでしょう。, 寡黙で実直な来栖伊兵衛は、雨上がりのある日、魚釣りの帰りに、後ろから物凄い勢いで馬に乗って追い越してきた者に、泥をかけられてしまいます。伊兵衛は腹を立て後を追いかけますが、無礼者は男ではなく、まだうら若き美少女であることに伊兵衛は驚きます。, しかし、美少女は伊兵衛に謝るどころか高飛車な態度で伊兵衛に対して無礼な行為を謝ろうともしません。伊兵衛は思わず、その美少女の顔を平手打ちしてしまいますが、なんとその女性は主君が一番溺愛しているという万姫でした。, 薙刀と小太刀の腕前は男勝りで、気が強くわがままな万姫を、主君は格別に可愛がっており、姫を側におくために家臣に嫁がそうと、家臣たちに難題を。山本周五郎の痛快時代劇ロマンスはとても読みやすいストーリーとなっていますので、おすすめの本だといえます。, ある小藩の国許に、江戸屋敷から望月小平太という人物が新たな町奉行として、藩主から全権を任すお墨付きを持参して赴任してきました。藩内には「壕外」と呼ばれる無法者の町があり、この町から藩の財政を救う名目で多額の上納金が集められていました。, しかし、実際には藩の重職たちの懐に入る事となり、壕外の代表ともいえる三人の親分の無法ぶりは黙認されているという状態に。望月が赴任する前の町奉行たちは、三人の親分の悪事を暴こうとしますが、次々と辞職に追い込まれていきました。, 町奉行に赴任したばかりの望月は「郷外を大掃除する」というのですが、藩内では人望がない望月がどうやって解決するというのでしょうか。初めて山本周五郎の時代小説を読まれる方にも、馴染みやすい作品といえますので、おすすめの一冊だといえることでしょう。, 夫の参太は仕事のために長らく留守にすると家を出ていきますが、女房のおさんは参太の帰りを待ちきれません。遂におさんは、純粋な心を持ちながらも、次々と他の男と関係を結んでしまいます。性に苦しむおさんのたどり着くところとは。女の情念が描かれた作品です。, こちらでは有名作家やエッセイスト、俳優などの著名人を作品集の中での山本周五郎の魂ともいうべき感覚を味わえる、おすすめの作品やエッセイ集をご紹介します。他の作家の感性と比較しながら山本周五郎を楽しむのもよいでしょう。, 親不孝長屋には、山本周五郎をはじめ池波正太郎、宮部みゆき、平岩弓枝、松本清張などの有名作家の作品が掲載されています。特に山本周五郎の「釣忍」は、貧しくもつつましやかに暮らしている定次郎とおはんに、ある日、定次郎の実家から知らせがきます。, 実は、定次郎は大店の呉服商「越前屋」の次男坊でしたが、長兄からの使いによれば、分家として店を継ぐようにという内容に反発し、定次郎は使いの者を追い返してしまうのですが。事態を見たおはんは、定次郎の将来を考えて実家に帰えそうと考えるのですが。, おはんを女房として実母や親戚など周囲の人々に認めさそうと思った定次郎は、一旦は越前屋にもどろうとするのですが、周囲の人々のお半に対する理解が得られず悩む定次郎に、信頼していた者にまで裏切られてしまいます。おはんと定次郎の夫婦愛は感動を呼ぶことでしょう。, アンソロジー弁当は40人以上の有名著名人が、各々のおふくろの味ともいえるものや、こだわりのお弁当についてのエピソードなどが紹介されています。それぞれの家庭の味ともいえる母のお手製弁当は、作者たちの懐かしい思い出を垣間見ることができることでしょう。, 幼き日や催し物の際に持たせてもらったおふくろの味に、今は懐かしき思い出と共に、作者たちの想いがこめられています。特に山本周五郎のエッセイは、小説と違った生身の周五郎を感じたい方には、おすすめのエッセイ集だといえるでしょう。, 山本周五郎は、それぞれの作品の独特さから映画やテレビドラマ化された作品が多数ある、人気の作家です。また、名もなき庶民の喜怒哀楽が描かれており、さまざまなタイプの作品があります。まずは目にとまった一冊からはじめられてみてはいかがでしょうか。, ランキングはAmazon・楽天・Yahoo!ショッピングなどECサイトの売れ筋ランキング(2020年11月14日)やレビューをもとに作成しております。. 君さえよければ僕の国に来ないかい？
白竜 の 花嫁 小説 家 に な ろう. これは、簡単なことですわ。だって、私は綺麗な男性が苦手ですもの！
竜 騎士 の お気に入り 小説 家 に な ろう. 自分をもっと知って欲しいとサラが不満を漏らすと、しまいには逆ギレされる始末。
元の世界に戻った僕は神様からもらった家は普通の家ではなかった！ 24hポイント 0pt 小説 95,986 位 / 95,986件 ファンタジー 26,138 位 / 26,138件 「なんて無礼なんだ！ 君たち親子は破滅だ！！」
※現在登場人物のところをチマチマ書き換え更新中。
他の投稿サイトにも掲載しています。, 「ジーナとはそんな関係じゃないから、昔から男友達と同じ感覚で付き合ってるんだ」 しかしイザベラは自分のものが盗られたと主張し、それを許す健気な姉を演じる。
r15 ボーイズラブ 残酷な描写あり. そんなアネットは誰もがうらやむような、すごい相手と婚約してまわりを見下したいと思っていた。
思い付きで書いたので、更新は早くない可能性があります。
人を見下すことで優越感に浸るのが大好きで、誰かが幸せそうにしていれば影口を言い、その幸せを壊しに行く。そんな裏がある一方、表では美しき公爵令嬢として男性貴族たちの賞賛を集めることに余念がない。
楽しく読ませていただいております！
妹は私から父親の愛を奪い、婚約者も奪った。
西洋風異世界恋愛（異世界なので時代考証無視や日本風な”滝修行”などの言葉もでてきます）←ゆるふわ設定のご都合主義のコメディです）, 叔父一家に虐げられていた少女リアはついに竜王陛下への生贄として差し出されてしまう。どんな酷い扱いをされるかと思えば、体が小さかったことが幸いして竜王陛下からは小動物のように溺愛される。そして生贄として差し出されたはずが、リアにとっては怠惰で幸福な日々が始まった―――。, 婚約者が妹に奪われた挙句、家から絶縁されました。 体の弱いアリアが体調を崩したからという理由でデートをすっぽかされたことは数えきれない。それに不満を漏らそうものなら逆に怒られるという理不尽さ。
誠実に『呪われ公爵』に仕えた結果、ミルティアの行動があまりに想定外だったらしく、だんだんとレンロット公爵の固く冷え切った心を溶かして行く。
18 of the novel series "艦隊これくしょん×不沈戦艦紀伊". 伯爵家の次女、シルヴィア・ノーマンの姉、イザベラ・ノーマンは飽きっぽくて何でも雑に扱うので、すぐに物を捨てる癖があった。
とても嬉しいです！ありがとうございます！, 相良真一（サガラシンイチ）は社畜ブラックの企業戦士だった。
更新は不定期・ランダム
少し書き貯めて一気に投稿、また書き溜めてを繰り返しています。
そこには土下座する幼女女神がいた。
婚約者の王太子ロイズは、年下で病弱な幼馴染の侯爵令嬢レイニーをいつも優先する。
そう誘うのだった。
... パーティ、『炎の竜牙』をリストラされたクルトは、実は戦闘以外は神の域に達している適正ラン… 28/03/2020: おすすめ 小説 家つくりスキルで異世界を … まず、一つ、絶対にカイド様を好きにならないこと！
オゼー家 2015/04/19 13:38 （.
会話は幼馴染の相談ばかり。
日本最大級の小説投稿サイト「小説家になろう」。作品数40万以上、登録者数80万人以上、小説閲覧数月間11億pv以上。パソコン・スマートフォン・フィーチャーフォンのどれでも使えて完全無料！ セシリアが嫁いだ先には夫ラルフの「大切な幼馴染」アンジェラが同居していた。アンジェラは義母の友人の娘であり、身寄りがないため幼いころから伯爵邸に同居しているのだという。
しかし、昨年クラインの妹、レイラが貴族が学園に入学してから状況が変わった。
※4/5【レイラ視点】【リーアム視点】の間に、入れ忘れていた【女友達視点】の話を追加しました。申し訳ありません。, 貧乏貴族ローウェル男爵家の娘キャロルは父親の継母エイダと、彼女が連れてきた連れ子のジェーン、使用人のハンナに嫌がらせされ、仕事を押し付けられる日々を送っていた。
読み直すと違う作品が好きになっていたりします。, 武田家の家来で足軽頭の栃木大介は、幼き頃から辛抱強く「痛い」とか、「困った」、「弱った」などの言葉を絶対に言わない性格でした。ある日の合戦の城攻めの際に、栃木は城にかけられていた橋を、城兵が壊そうとするのを防ぐために自分の大腿を犠牲にします。, 片脚を失ってまで己を犠牲にしたにもかかわらず、彼の評価はよくありません。厳しい武家社会を背景に自分の魂をかけた信念と生きざまに、読み終えた後に感動がじわじわと感じとれるという点でおすすめの作品だといえることでしょう。, 自分の興味は前半の諸作に集中する。「献身」も「滅私奉公」も少なからず「自己犠牲」という考え方に収斂されていくのだろうが、単純に「死」ばかりではなくむしろ「生」に帰する作品も多い。単純に自殺することが武士道ではない*1。「私を滅して公を奉じる」とはどういうことか。, 昭和3年頃の千葉県浦粕という漁師町（現在の浦安市）は、東京に近い立地条件でありながら「陸の孤島」といわれ貝や海苔、釣り場として知られていました。ある日、「先生」と呼ばれる三文文士なる人物が、浦粕にやってきます。, 大部分が葦や雑草などの繁みで占められていた「沖の百万坪」にはイタチやカワウソが棲んでいるばかりという風景が気に入り、「先生」はしばらく住むことに。その後、見知らぬ老人から青べか舟を先生は売りつけられます。, 貧困にあえぎながらも、おおらかでたくましく生きる人々の暮らしを描いた作品で、「青べか慕情」の本の中にある写真を見ると当時の風景が手に取るようにわかりますので懐かしく思う方もいらっしゃることでしょう。, 工場や農薬により自然が破壊され、日本の懐かしい風景が変貌していく中で、浦粕を再訪問した際の模様も描かれています。自然環境に興味のある方にも、おすすめの本だといえることでしょう。, こんな本が読みたかったんだよ。読んでいるうちにそんな気持ちになって来ました。こんな本が読みたくて今まで読書遍歴を続けて来たんだ、そういう感想を持ちました。, 山本周五郎の赤ひげ診療譚は連作短編小説です。この作品は何度も映画化されてきましたが、なかでも黒澤明監督、三船敏郎主演の「赤ひげ」は白黒映像とはいいながらも、今見ても迫力ある作品となっています。, 3年間長崎で最先端の医学を学んできて江戸に帰ってきた青年医師の保本登は、以前より幕府の御目見の席が与えられるという話が突然に反故されてしまったうえに、許嫁の天野ちぐさに背かれるという二重の裏切りにあい、腹が立ってしかたありせん。, そんな折、小石川養生所から呼び出しがきたので、保本はとりあえず養生所に出向くのですが、そこで待っていたのは、通称「赤ひげ」と呼ばれる医長の新出去定という人物。赤ひげは、長崎で学んだ最先端の医学知識を無償で差し出すようにと一方的に保本に命じます。, 江戸時代に実在していた町医者で漢方医の小川笙船（おがわしょうせん）が「赤ひげ」のモデルだといわれています。貧しき庶民の病に取り組む、赤ひげと弟子たちの感動を呼ぶヒューマンストーリーはおすすめの一冊だといえることでしょう。, 父に勧められたのがきっかけで、山本周五郎の「赤ひげ診療譚」は１０代の頃から何度も読み返している大切な本です。私の頭の中には登場人物、またどのシーンもある程度イメージが出来上がっているのですが、どの回もそれを圧倒的に上回る「赤ひげ」の世界が広がり、またどのセリフも（今の時代、くさくて言いづらいようなセリフが多いのに）役者の方たちが深く理解した上で発っしている真実味、どの回を何度見返しても胸が熱くなり、涙を誘います。, 江戸、日本橋に経師屋（屏風や書画を表装する仕事）を営む芳古堂に奉公している栄二とさぶは、同じ年齢ながら栄二は何でも器用にこなすのに対して、さぶは一人では何もできないほど不器用者でした。, ある雨の日に、不器用さのせいで店のおかみから叱責されたさぶは、店を飛び出してしまいます。実家が貧農であるさぶにとって、店を飛び出しても帰る場所がありません。さぶの境遇を知っている栄二は。さぶの後を追って走っていきます。, さぶに追いついた栄二は、意気消沈して実家に帰ると言い出すさぶに修行が終わったら、二人で協力して店を持とうと言いだしたので、さぶはびっくり。自分の夢を語ってくれた栄二に、さぶは店に戻る決心をし、そのまま奉公し続けることになります。, それから数年後のある日、得意先の両替商で仕事をしていた栄二が盗みの嫌疑がかかり出入り禁止に。身に覚えのない疑いを晴らしたいという気持ちとはうらはらに、盗みを疑われた理不尽さに苦悩した栄二は、酒をあおるように飲んでしまいます。, 酒の勢いで両替商へ怒鳴り込んだ栄二は、騒動を起こした結果、荒くれ者がいる人足寄場に送られてしまい、やがて栄二は復讐心に凝り固まっていきます。栄二を気遣ってさぶが何度も栄二にあいにいくのですが。, 山本周五郎作品の中でもっとも読者に読まれているという「さぶ」は、時代に関係なく人々の感動を呼ぶ作品です。親子で感動を共感したいという方にもおすすめの作品だといえることでしょう。, 恥ずかしながら、山本周五郎先生初読み。 友人から薦められた一冊。 色んなものが入った濃い内容だった。 人間。人間。人間。人へ思いを馳せる、そして自分を振り返る。人は弱いけどこれを繰り返しやっていくしかない、と学びました。, 江戸時代の前期に仙台藩伊達家で起こった「伊達騒動」が題材となった歴史時代小説で、従来は悪人とされていた原田甲斐という人物を主人公に新しい解釈を加えながら描かれています。, 仙台藩主3代目の伊達綱宗は、他藩主たちと同様に身分を隠しながら吉原に遊びに行くことがあったのですが、ある日のこと、吉原での放蕩三昧を理由に隠居をするように幕府から命じられてしまいます。, まだ若い伊達綱宗ですが、吉原での遊興が非難されるほどの態様ではないと思いないながらも、幕府の命令に従うしかありません。４代目藩主となったのが、2歳の亀千代（のちの伊達綱村）で、綱宗の叔父の伊達兵部が後見役として実権を掌握することに。, 綱宗の隠居後に、綱宗と共に吉原にお供した側近の畑与衛門は夫人と共に暗殺され、他に綱宗と同行した家臣たちが次々と殺されてしまい、藩内の家臣たちは疑心暗鬼に落ちいっていきます。, 権力を欲しいままにあやつる兵部の一派と他の家臣たちとが激しく対立し、ついには幕府に上訴という事態となりました。上訴を幕府にするという行為は、仙台藩の取り潰しの名目となってしまいかねないと危機を感じた仙台藩家老の原田甲斐の苦肉の策とは。, この作品では、アンデルセン作「雪の女王」とディズニー映画「アナと雪の女王」のように同一キャラクターでも、新しい解釈のもとではまったく違った視点として楽しめる作品です。歴史上と作品の評価を比較しながら楽しむ方法もおすすめだといえるでしょう。, まあとにかく、本書中の原田甲斐は素晴らしい人物である。頭脳明晰、人格円満、人から好かれ信頼され尊敬され、胆力があって駆け引きにも優れ、女にももてる。その原田甲斐が藩を救うためにとことんわが身を犠牲にするという、その自己犠牲の精神、というか侍というのはそういうものだという毅然たる思想、そしてその思想に殉ずる潔さ、これが読者の心を打たずにはおかないのである。, 山本周五郎は、人嫌いで交友関係も狭かったようでしたが、太宰治や中原中也を高く評価しておりました。そのせいか、主人公の中藤沖也の名前は、山本周五郎が高く評価していた中原中也の名前をもじったと言われています。, 旗本の次男坊として生まれた中藤沖也は、暇があると端唄を作り独特の節回しで唄っていたところ、中藤の端唄は評判となり、人気を得るのですが、中藤はそれに満足することなく、人が感動する浄瑠璃を作りたいという思いをけすことができません。, ついに武士の身分さえも捨ててしまった中藤は、妻の親の援助も断り、実力のある浄瑠璃作家になることだけをめざして江戸を離れ各地を転々としますが、作品にこだわり過ぎるために中藤の作品は誰も認めようとはしません。, そんな日々の旅先で中藤は病に侵され倒れてしまい、浄瑠璃作家として未だなにも達成することがかなわない自己の身の上に、焦りと失意の中で衰弱していきます。男の命と魂からでる悲哀が描かれています。, 純粋で潔癖なまでに浄瑠璃作家として作品を突き詰めようする中藤沖也の姿勢を通じて、人間の人生を考えさせられる作品となっていますので、初めて時代小説を読まれる方にもおすすの作品だといえることでしょう。, 語りの浄瑠璃といえば、思い起こされるのが山本周五郎さんの『虚空遍歴』だ。
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