指揮:ダニエル・ハーディング 管弦楽:ブレーメン・ドイツ室内フィルハーモニー管弦楽団 交響曲第7番イ長調作品92はベートーベン-Ludwig van Beethovenーが作曲し、特に3・4楽章では、激しいリズム感と高揚感に包まれる曲想から広く人気があるようで、演奏される機会がとても … Copyright © 2021 気軽にクラシック! All Rights Reserved. さて問題の反復である。他の演奏でもさんざん書いてきているが、この楽章の提示部反復だけは違和感が強すぎる。展開部へなだれ込もうとする曲の勢いを無理矢理戻してしまうので、流れが悪すぎるのだ。展開部以後は例によって正攻法の演奏で悪くないのだが、一度失った勢いはすんなり取り戻せない感じがある。コーダではやや速度を上げている。また、細かいところだが、ピッコロが突出しすぎたり、コーダでティンパニが入り損ねたり、微妙なミスが聴かれるのも減点対象。, 総評:デイヴィス/SKDのこの全集らしく、中庸の速度、正攻法の解釈で貫かれた5番である。そういった意味でトップクラスの演奏かと期待して聴いたのであるが、残念ながら3番ほど完璧な演奏ではなかった。まず終楽章の反復がどうしても馴染めない。せっかく良き伝統に則した速度を取っているのだから、反復省略も伝統に沿って行って欲しかった。そして、第2、3楽章のテンポに違和感がある点も残念。第1楽章は重厚さに魅力があるものの、この全集の中では不出来な方であると言わざるを得ない。 反復がなければ8:37程度の演奏時間。, 総評:曲の性格の違いのため、この全集の第3番の演奏ほど何から何まで駄目な演奏には聞こえない。主体性が感じられなかった87年WPh盤よりアバドの意思は一応感じ取れる。しかしよく聴いてみると、速くて軽い演奏なのだ。ピリオド演奏スタイルを取り入れているのだろうが、それが軽薄さにしか繋がっていない。速くても芯のしっかりした演奏、強靱さを感じる演奏はいくらでもあるのに、これは駄目である。3番ほどの駄演ではないが、佳演にすらしたくない。 ところが20世紀終わりから21世紀にかけてピリオド演奏の流行があり、速い演奏は決して珍しいものではなくなってきた。純粋なピリオドアプローチの演奏でベートーヴェンを聴こうとはこれっぽっちも思わないのだが、そういう影響を受けたアバドやラトルの演奏は聴いている。それを踏まえて改めて本演奏を聴いてみると、速さは個性的ながら、スタイルとしては伝統的な5番であることがよくわかる。ピリオドのような軽薄さがないのだ。 Berlin Phil Media。2015年10月、フィルハーモニーでのライヴ。 ベルリン・フィル自主レーベルの交響曲全集としてはシューマン・シベリウスにつぐ第3弾。 CD5枚、映像Blu-ray2枚、Bluray-Audio1枚。ハイレゾ音源(24bit/192kHz)をダウンロードするためのURLとそのパスワ… 7:55 / 10:38 / 6:04 / 11:19 第4楽章提示部反復あり, 第1楽章:中やや遅。主要主題は短め。全体の速度はハ短調交響曲に相応しいものと感じる。この全集でデイヴィスがとる速度は私のイメージにぴったり合っている。主要主題が短く速めで副主題にてぐっと速度を落とすなど、楽章全体に速度変化が聴かれる。要所で重厚に踏みしめるようなリズムになる印象。ただ展開部249〜252小節のリタルダンドは殆どなく、フェルマータも短い。コーダの減速やフェルマータもあまりない。 ベートーヴェン:交響曲第5番&第7番が交響曲・管弦楽曲・協奏曲ストアでいつでもお買い得。当日お急ぎ便対象商品は、当日お届け可能です。アマゾン配送商品は、通常配送無料(一部除 … ベートーヴェン 交響曲第7番第4楽章 聴き比べ Vol 5; Josef Suk : Symphony No. ベートーヴェンの交響曲第6番は、その名の通りベートーヴェンの作曲した6番目の交響曲です。 日本では「田園」の名称で親しまれています。 交響曲第5番の「運命」は正式な名称ではありませんが、「田園」はベー まずはダイジェストで聴いてみよう! 弦楽器が奏でるどこか切なく悲し気な旋律、木管 ... まずはダイジェストで聴いてみよう! 弦楽器が奏でる厳かな旋律に低弦がドラマティッ ... まずはダイジェストで聴いてみよう! 弦楽器が奏でる同じ音型が執拗に繰り返されなが ... まずはダイジェストで聴いてみよう! ホールに響き渡る荘厳なパイプオルガンの響き、 ... まずはダイジェストで聴いてみよう! オーケストラがフィナーレの開幕を爆発的に告げ ... 当サイトでは「これからクラシック音楽を楽しんでみたい。」と言うクラシック初心者の方を対象に「おすすめのクラシック」「はじめてのクラシック」を管理人の感想を交えながら紹介しています。. 「名盤を探る」第8回です。第7回でモーツァルトの交響曲を取り上げましたので、今回はベートーヴェンの交響曲第5番「運命」を俎上に載せましょう。この曲を「運命」と呼ぶのは日本人だけだと思うので、私はこの表記を好まないのですが、今回だけは便宜的に多用しますのでご容赦ください。 第1楽章:中の速。音響は小編成なのにそこそこ厚みがある。しかも軽快という不思議な感覚である。細部まで繊細に描き出しているのに推進力は強いのもまた面白いところと言える。速さ自体はさほど違和感を覚えないけれどもフレーズの呼吸が浅めなのが気に入らない。展開部249,252小節では減速が聴かれる。 第2楽章:中の速。速くどんどん先へ進む部分と速いながらしっかり歌うところとがある。全体的にはやはり速すぎて情感に欠ける。まるで行進曲のように感じられるのは減点対象。聴かせどころで速度を落とす部分などはそれなりに聴けるのだが。また普通では聴かれない強弱での表情付けがラトルらしいけれども、特に必然性を感じない。 ベートーヴェン 交響曲第5番 - アバド/ベルリンフィル 2000 (08/24) ベートーヴェン 交響曲第5番 - c. デイヴィス/シュターツカペレ・ドレスデン 1992 (06/30) ベートーヴェン 交響曲第5番 - ヨッフム/バイエルン放送交響楽団 1982 ライブ (06/23) 交響曲第5番 ハ短調 作品67(こうきょうきょくだい5ばん ハたんちょう さくひん67)はベートーヴェンの作曲した5番目の交響曲である。 日本では一般に「運命」と呼ばれ、クラシック音楽の中でも最も有名な曲の1つである。 【佳演】, Eugen Jochum / Symphonieorchester des Bayerischen Rundfunks 1982 Live 【秀演】, Simon Rattle / Berliner Philharmoniker 2015 元気が出る ベートーヴェン作曲 交響曲第5番「運命」第4楽章の聴き比べ . 概要 「運命」にとらわれすぎずに ベートーヴェン作曲の全曲の中で最も有名な曲といえば,恐らくこの曲(『運命』)か交響曲第9番ニ短調「合唱付」ということになるだろう。 少なくともこの曲の最初の2小節 (いわゆる運命の動機)を知らないという人はほとんどいま … クラシック音楽など全く縁のない方も、一度は耳にしたことのある「ジャジャジャジャーン♪」と言う有名な旋律。, これほど有名なベートーヴェンの「運命」ですが、冒頭のこの部分以外は聴いたことがないと言う方も結構多いのではないでしょうか?クライマックスの第4楽章も少し聴いてみましょう。, 交響曲第5番 ハ短調 作品67はドイツの作曲家、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)が1808年に書き上げた交響曲です。, 「運命」の通称はベートーヴェン自身が命名したものではありませんが、冒頭の4つの音から成る動機を「運命はこのように扉をたたく」と弟子のアントン・シンドラー(1795-1864)に語ったことから後に「運命」と呼ばれるようになったと伝えられています。, 弟子のシントラーが語ったこのエピソードには、信憑性に疑義があるようですが、第1楽章のあまりにも印象的な導入部、過酷な運命を克服し勝利するといった雰囲気に包まれた曲全体の持つドラマティックな構成が、いかにもこのエピソードにマッチしていて「運命」の呼称はこの作品にとてもマッチしているように感じます。, 1802年、作曲家としては致命的な持病の難聴に苦しみ、「ハイリゲンシュタットの遺書」と呼ばれる手紙を弟たちに書き遺したベートーヴェン でしたが、芸術への強い情熱をもってこの苦悩を克服します。, 1804年、「交響曲第3番《英雄》」を書き上げたベートーヴェンはフランスの作家、ロマン・ロラン(1866-1944)をして傑作の森と呼ばせた充実した創作期に入っていきます。, 1806年、「交響曲第4番」を完成させたベートーヴェンは翌1807年から1808年にかけて、続く第5番、第6番の作曲に並行して取り組みます。(最初のスケッチは1804年頃までさかのぼると伝えられています。), 1808年12月、ウィーンにあるアン・デア・ウィーン劇場で行われた初演は「交響曲第6番《田園》」の他、「ピアノ協奏曲第4番」「合唱幻想曲」なども含む長大なプログラムで、演奏会としては失敗に終わったようです。, しかし、その後のこの作品に対する評価は誰もが知る通り、交響曲の歴史に燦然と輝く不滅の作品としての評価を得ています。, この作品は同時に初演された「交響曲第6番《田園》」と共に、ベートーヴェンを支援してきたロプコヴィッツ侯爵とラズモフスキー伯爵に献呈されました。, 「ジャジャジャジャーン♪」と言う擬音で表現される、あまりにも有名なこの4つの音からなる第1主題は「運命の動機」と呼ばれ、第1楽章全体を支配し、執拗に繰り返されます。, 冒頭から何か熱い音の塊のようなものによって、胸を打たれるかのような印象を受けるこの「運命の動機」ですが、楽譜を見ると最初の8分休符に続き、3つの8分音符とフェルマータの付いた2分音符で書かれています。(※フェルマータ=音を程よく伸ばす), 擬音で表現すると「ジャジャジャジャーン♪」と言うよりは「ン!ジャジャジャジャーン♪」と言った感じでしょうか?(譜例①), この1拍目の裏から多数のオーケストラ奏者が一つの塊となって強奏する場面では、指揮者やオーケストラによる表現も様々で、いろいろな演奏を聴き比べてみるのも面白いかも知れませんね。, フェルマータの長さ、冒頭主題へ回帰する前のテンポの取り方、オーケストラへのきっかけの出し方など、違いがあって面白いですね。, 指揮者の中には少し予備動作を取られる指揮者もいますが、大きく振り下ろすだけの指揮者のもとでも一丸となってテンポを出すオーケストラを聴くと流石にプロだなと改めて感じます。, この「運命の動機」ですが、実はベートーヴェンの他の複数の作品で、よく似た音型が見られることで知られています。, その一例を少し見てみましょう。作曲時期も同時期にあたる「熱情」として知られる「ピアノソナタ第23番ヘ短調 作品57」です。(譜例②), ホルンが奏でる旋律をブリッジとして現れる第2主題は緊張感に満ちた第1主題「運命の動機」とは対照的に穏やかでおおらかです。(譜例③), 第1楽章では第1主題の音型がこれでもかと言うほど執拗に反復されながら、緊張を増しつつ高揚していき終曲します。, 第1楽章とは対照的に、穏やかな雰囲気に包まれた、弦楽器と木管楽器が奏でる牧歌的にも感じる第1主題。(譜例④), それに続く第2主題はまず木管楽器に現れ、金管楽器へと引き継がれる力強い堂々とした旋律です。(譜例⑤), 第2楽章はこの2つの主題が時には美しく流麗に、時には勇壮に、そして時にはやや憂いを帯びた表情をみせながら変奏されていきいます。, 低弦の分散和音による少し不安げな旋律に続き、ホルンがスケルツォの主題を力強く奏でます。(譜例⑥), 冒頭の漂うような不安げな旋律と勇壮なスケルツォの主題が繰り返された後、中間部のトリオでは低弦の奏でる8分音符の旋律に導かれ、他の楽器が重なっていくフーガ風の形式で描かれています。(譜例⑦), その後、再び冒頭のスケルツォに戻りますが、ここでは主題は木管楽器によって少しコミカルなダンス風にも感じられる雰囲気で奏でられます。, 冒頭の漂うような旋律が徐々に大きくなると、そのまま「attacca(休みなく続けて演奏)」で第4楽章へ突入します。, 冒頭、終楽章の主調であるハ長調の主和音(ド・ミ・ソ)を基にした、華やかな第1主題が力強く奏でられます。(譜例⑧), 第4楽章ではピッコロ、トロンボーン、コントラファゴットが楽器編成に加えられていますが、これらの楽器はこの作品で交響曲に初めて使用された例として有名です。, 譜例⑧のスコア(総譜)を見ると冒頭からピッコロ、トロンボーン(3本)とコントラファゴットが加わり、響きに華やかさと厚みが増しているのがわかります。, またハ短調で描かれた劇的で重々しい「運命の動機」が支配する第1楽章に対し、華やかで明るい響きが印象的なハ長調でフィナーレを迎える「暗から明へ」「苦悩から歓喜へ」と言う楽曲構成は、ベートーヴェン以後の作曲家たちの作風にも多大な影響を遺すことになりました。, 途中から3連符と4分音符を組み合わせた音型が現れますが、これも「運命の動機」を彷彿とさせ、全曲に統一感を出しています。, 楽曲はクライマックスへ向けさらに劇的に展開しますが、一旦小休止を挿むかのように第3楽章を回顧します。, ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調 作品67「運命」第1楽章(00:00)第2楽章(07:40)第3楽章(18:00)第4楽章(23:59), ベートーヴェン交響曲第5番ハ短調 Op.67『運命』交響曲第7番イ長調 Op.92, 伝説の巨匠カルロス・クライバーが遺した有名な録音ですが、何とこの録音が交響曲デビュー録音とのこと。, 早めのテンポ設定で疾走するドライブ感がたまりません!交響曲第7番も収録されていてこちらも名演です!, こちらのアルバムは「Amazon Music Unlimited」でもお楽しみいただけます。まずは無料体験から!, クラシックと縁のない方でも、誰もが聴いたことのあるであろう冒頭部分。全クラシック作品の中でも最も有名と言っても過言ではないのではないでしょうか。, 交響曲、全曲は長すぎてまだ聴いたことが・・・と言う方はぜひこの機会に全曲聴いてみませんか?, 冒頭の主題がベートーヴェンのしかめっ面をした肖像画と重なり、気難しく神経質そうな性格の音楽のイメージがあるかも知れませんが、聴いてみるとベートーヴェンのまた違うキャラクターを感じるかも知れませんよ?, ご紹介した動画の演奏時間は30分少々です。後の作曲家にも多大な影響を与えた名作です。気軽にお楽しみいただければと思います。, 最後までお読みいただきありがとうございます。こちらの作品もぜひ聴いてみてください!. 第1楽章:中の速。最初のフェルマータはやや長く、二度目のフェルマータは長い。一時静止が長いところは個性的。小気味良く刻むのが印象的で、非常にリズミカルと言い換えても良い。速めで進んで、展開部のリタルダンド、フェルマータは一転して長い。オーボエソロもかなり遅い。この辺りはちょっと極端な速度差がつきすぎている感じがする。コーダでもフェルマータは長く引っ張る。 8:10 / 10:30 / 6:02 / 9:02 第4楽章提示部反復なし, 第1楽章:中。速度設定は中庸であり、まさにこれが一番5番らしい速度だと感じる。主要動機のフェルマータは中から長で、これも中庸。全体に大袈裟な表情付けなどはなく、インテンポで芯の通った演奏である。それでいて安全運転ではけっしてなく、この曲にふさわしい力強さや推進力もしっかり感じられる。刻みがしっかりしていることや、速度、強弱にメリハリがあるためだろう。展開部249〜252小節のリタルダンドは軽めで、一方フェルマータはしっかり取っている。オーボエソロ自体のリタルダンドは中程度。 BPHR 160093-2 以上から本演奏の評価は秀演とする。時代を考えれば信じられないほどの優秀録音も高評価を与えたい。 ヘルベルト・フォン・カラヤン(Herbert von Karajan)(1908-1989)はベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の終身指揮者、芸術監督として活躍する傍ら、ウィーン国立歌劇場の総監督を務めるなど20世紀のクラシック音楽界で「帝王」とまで称されたオーストリアの指揮者です。この記事ではそんなカラヤンの生涯を動画を交えながらご紹介しようと思います。生い立ちカラヤンは1908年、音楽の好きな医師の息子としてオーストリアのザルツブルクに生まれました。幼いころからピアノを学び始め7歳でモーツァルテウム音楽院に入学した... クラウディオ・アバド(Claudio Abbado)(1933-2014)はカラヤンの後を継ぎベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の芸術監督として活躍したイタリア出身の指揮者です。この記事ではそんなアバドの生涯を動画を交えながらご紹介しようと思います。生い立ちアバドはイタリア、ミラノにあるヴェルディ音楽院の院長を務めたヴァイオリン奏者の父のもとに生まれ、1949年から1955年までそのヴェルディ音楽院で作曲とピアノを学んだ後、1956年から1958年にかけてはウィーン音楽院(現ウィーン国立音楽大学)で名教師として多数... まずはこちらの動画をご覧ください!まずは次にご紹介する動画をトロンボーンに注目しながらご覧ください。ワーグナー「タンホイザー」序曲よりアンドリス・ネルソンス指揮:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団シューマン「交響曲第3番《ライン》」よりミヒャエル・ボーダー指揮:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団いかがでしたか?ワーグナー「タンホイザー」序曲ではとても力強く、勇壮な響きで壮大な旋律を奏でています。シューマン「交響曲第3番《ライン》」ではワーグナーとは対照的に、とても柔らかく包み込むような響きの... 【2021年版】「Amazon Music Unlimited」無料体験を試してみる!使い方を完全ガイド!. 交響曲第5番は1808年に初演された曲です。 絶対音楽とも言われますが、厳密には理念を表現する交響曲「性格的交響曲」(表題音楽ではない)の分類になります。 作曲に際し、様々な特徴を取り入れた画期的な曲です。 世界中で人気の曲で、オマージュがたくさんあります。 総評:1960年代としては異形のベートーヴェンである。極めて整ったオーケストラの響きが、軽快なリズムに乗って先へ先へと進む。室内楽的なリズムと整い方であるのに音響的には充実しているという奇妙な感覚がある。LSOの編成を小さくしているのかも知れない。それ自体は個性的で見事なものと言えるだろうが、何と言っても速すぎて特殊な演奏に聞こえてしまう。特に第2楽章が極度に個性的である。 私は、新月を迎えて、その後満月に向かって月が満ち始める頃、やたらとエネルギーが漲ります。体力が無いので「無駄にテンションだけ上がって困る期間」なのですが、内なる叫びは抑えられないのだからしょうがない。 こんな時に聴きたいのは ベートベン 【凡演】, Colin Davis / Staatskapelle Dresden 1992 ベートーヴェン:交響曲第4&5番が交響曲・管弦楽曲・協奏曲ストアでいつでもお買い得。当日お急ぎ便対象商品は、当日お届け可能です。アマゾン配送商品は、通常配送無料(一部除く)。 第2楽章:速の速。10分丁度のアバド / ウィーンフィル(WPh)でも速過ぎると感じ、9分ほどのアバド / ベルリンフィル(BPh)では限界を超えた速さだと思ったのに、本演奏は何と8分!最早5番の第2楽章には聞こえない。それでも良い曲に聞こえるのは流石ベートーヴェンである。極めて速く個性的なのだが、しっかりした音色とフレーズの描き出しは聴かれるので、アバドのような貧弱な演奏にはなっていない。 第3楽章反復なし、第4楽章反復あり 総評:これは誉められない演奏。どうにもこうにも速すぎる。あるフレーズから次のフレーズへ間髪を入れず繋ぐことが多いので、余韻もない。付け加えるならば、せっかくベルリンフィル(BPh)を起用しているのだからもう少し大編成にして欲しい。細部の描写であるとか、BPhに繊細さと強さを表現させているところとかは評価できるのだが、欠点を補うほどではない。 Antal Dorati / London Symphony Orchestra 1962 Sardana sacd-167 今までこの曲の第一推薦盤の地位にあったクーベリック / ボストン交響楽団盤は、やや端正、理性的に過ぎることと、終楽章の反復、そして音質のため、その座を本盤に譲ることになった。 2015年10月 ここで扱う楽曲は,ベートーヴェン作曲の「交響曲第5番ハ短調作品67」である。第1楽章はソナタ形式で, 冒頭の動機の反復や変化によって楽曲が構成されていることから,曲の形式や構成を学ぶのに適した楽曲である と考えた。 https://blog.goo.ne.jp/.../515a0f50102e0d1054989316141d5d0e 第4楽章:速。細部まで柔らかく軽快に描き出す演奏は新鮮な感じである。刻みの力強さも同時に感じられる。しかしやはり速すぎる。アバド/ベルリンフィルよりも速いのだ。このため曲の雄大さが表現できていない。提示部反復が減点だし、コーダも何か軽い。 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 1 in E major Op. そこで気持ちを奮い立たせてくれるベートーベンの ピアノ協奏曲第5番「皇帝」 を iTunes で聴いた。 そのCDを確認すると. 第3楽章:中の速。弦楽の速い演奏が完璧なアンサンブルを示し快感である。特に中間部の低弦が聞き物である。速さがここでは欠点になっていない。 WordPress Luxeritas Theme is provided by "Thought is free". 2 in C minor 'Asrael' Op. PHILIPS原盤/ DECCA /ユニバーサルミュージックPROC-1333 【名演、推薦】, Hans Schmidt-Isserstedt / Wiener Philharmoniker 1968 MERCURY 6:59 / 9:03 / 4:35 / 9:55  (30:32) 7:43 / 8:04 / 4:53 / 8:33 第4楽章提示部反復なし DECCA /London 421-166-2 指揮:カールベーム. 展開部後半から再現部で僅かに速度が上がり、リズムに力が籠もってきている。コーダのフェルマータも中〜長の中庸を得たもの。 7:09 / 9:09 / 7:47 / 10:40 第3、4楽章反復あり, 第1楽章:中の速。冒頭は中やや速で開始されるが次第に速くなる。ベルリンフィル(BPh)の低弦などは分厚いのだが、全体の印象は軽い。展開部のフェルマータは短い。全体の処理があっさりしているので物足りなさは勿論有る。しかし曲想のためか3番ほど酷い演奏には聞こえなかった。それにしても87年ウィーンフィル(WPh)盤と同じ指揮者には思えない。WPhに任せて優しく美しく演奏していたのが、一転して速い整然とした演奏へ。, 第2楽章:中の速。WPh盤でも所々速過ぎると感じたのに、この2000年BPh盤は全体に速い。速いだけならまだしも、フレーズの処理が軽い。音楽全体が軽く薄っぺらく感じられてしまう。また速いと金管がメロディを吹いているのではなくファンファーレを吹いているように聞こえてしまう。折角のBPhの低弦の厚みやヴァイオリンの音色が勿体ない。, 第3楽章:速。BPhのアンサンブル能力が遺憾なく発揮されている。こういう速い曲だと思って聴けばそれなりだが、感銘は受けない。, 第4楽章:中やや速。当然のように提示部を反復しているが、再三述べているようにこれは嫌い。この楽章の速度設定は比較的まともで、流して聴くとあまり違和感がないかも知れない。それでも細部、楽器バランスなどが気に入らない。フレーズの終わりを軽く切り上げたり、木管の副旋律をバロック音楽的なバランスで入れたりする。わざと軽く聞こえるように処理をしているのだろうか。この曲に軽さなど誰も求めていないと思うのだが。コーダも軽い、これでは曲が泣いている。 速度は申し分ないし、シュターツカペレ・ドレスデン(SKD)の密度ある音響も素晴らしい。ただ通常快速で演奏される部分を重厚に遅く演奏し、一方で多くの指揮者が長くフェルマータを取るところでは短めに切り上げる。かなり個性的な演奏と言えるがこれはこれで魅力があると思う。, 第2楽章:中やや遅。特別なことをせず、正統的な演奏。これが良いのである。曲そのものを生かす演奏であり、SKDの音色も生きている。しかし5:00頃からの変奏は駆け足となっている印象。なぜここを速くするのかよくわからない。それ以外にも盛り上がるところで加速しており、SKDの重厚なスタイルと少々合わない印象がある。もっと全体的にどっしり構えて欲しかったところ。, 第3楽章:中の遅。ここでは遅めのテンポとなり、おおらかな演奏。トリオも遅めのまま。この遅さは個性的であるも、ホルンの主題演奏などはさすがに遅すぎる感がある。, 第4楽章:中。第1主題の演奏が少々変わっている。はっきり刻むように演奏しているのだ。以後楽章全体をインテンポでがっちりしたリズムで押し切っている。 変わったことは何もしていないが、この曲の良さを素直に表現している。骨太の演奏であるも、ウィーンフィル(WPh)の柔らかさがあるため厳しすぎることもない。, 第2楽章:中。ここでも速度は極めて適切である。演奏スタイルは甘さのない、どちらかというと無骨なものであるのだけれども、WPhの美音と絶妙の相性を示していて美しさも過不足ない。, 第3楽章:主部は中やや遅。この楽章は遅めに演奏されるとスケールが大きく聞こえる。トリオも中の遅で立派な演奏である。, 第4楽章:中。主要主題は歯切れ良く演奏される。提示部の反復がないのも嬉しい。基本的にインテンポであるが、僅かな溜めが良いスパイスになっている。やはり展開部後半ぐらいから速度がやや上がっており、燃焼度も上昇しているようだ。コーダの入りで僅かにアッチェレランドがかかるが、最後はまたしっかりと刻んで曲を終える。, 総評:素晴しい演奏。遂に決定的名盤に辿り着いた。ベームではなく、クレンペラー、サヴァリッシュでもなくて(これらは皆名演と思うが)、シュミット=イッセルシュテット / WPhであった。 音楽のエネルギーが爆発する。ベートーヴェン作曲 交響曲第5番「運命」第4楽章を聴き比べてみようというページ。 元気が出るかもしれないと思って、ページを作ってみます。 クラシック音楽など全く縁のない方も一度は耳にしたことのある冒頭の有名な4つの音。 ベートーヴェンが弟子のアントン・シントラーの問いに「運命はこのように扉をたたく」と答えたことからこの交響曲第5番は「運命」と呼ばれるようになりました。 まずは劇的な冒頭部分をダイジェストで聴いてみましょう。 カラヤン指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 これほど有名なベートーヴェンの … ピアノ:マウリツィオ・ポリーニ. 14 (1897-99) ベートーヴェン 交響曲第7番第4楽章 聴き比べ Vol 2 Deutsche Grammophon /ユニバーサルミュージック UCCG-50003 8:28 / 11:06 / 5:55 / 9:15, 第1楽章:中やや遅。主要動機が非常にゆっくりで驚かされる。しかしそれ以外に特異的な表現はない。ヨッフムらしく要所でアッチェレランドが用いられている。ライブらしく途中でミスが聞こえる。249〜252小節のリタルダンドは軽めで、一方フェルマータはやや長め。オーボエソロ自体のリタルダンドは中程度。再現部からコーダにかけてアッチェレランドが効果的に曲を盛り上げる。力感あるティンパニが聞き物。そしてコーダでの強いリタルダンドと極度に長いフェルマータ。これぞヨッフムという演奏。, 第2楽章:中やや遅。テンポの変動は聴かれるも第1楽章より控えめである。自然な速度変化なので曲に引き込まれるように聴き入ってしまう。頂点ではゆっくり力を込めて演奏されるがその力強さは特筆ものである。その後の雄大さも素晴らしい。, 第3楽章:中。ここの主要動機もやや変わった演奏。普通ffで高らかに演奏されるところを非常に柔らかく演奏されるのだ。それ以外は特別変わったことはしていない。しかしバイエルン放送響の深みある音色とヨッフムのスケール感ある曲作りのため、聴くほどに自然に曲に引き込まれる。, 第4楽章:中の遅。ゆっくりと一音一音をしっかり出している。堅牢で規模の大きな建造物を思わせる演奏。再現部では中と速くなっている。コーダは初め遅く、次第にアッチェレランドで盛り上がる。バイエルン放送響もここでは完璧な演奏と美しい音色を聴かせてくれる。, 総評:ヨッフムでしかもライブということなので当然なのだが、かなり抑揚のついた演奏である。わざとらしさは感じられず、自然に感じる抑揚なので聴いていて心地良い。そして頂点での迫力や盛り上がり方は他の追従を許さない。端正かつ中庸のシュミット=イッセルシュテット / ウィーンフィルとは方向性の異なる演奏で、第一推薦盤にはならないが、これはこれで気に入った。浪漫的、主情的な香りを色濃く残している割に、曲はデフォルメされていないところはバランス感覚が優れているのだろう。こういったタイプの演奏では最右翼に位置すると思う。バイエルン放送響は上手く、音色も低弦を主体に深い良い音色である。 第4楽章:中の速。ロンドン交響楽団(LSO)は上手く、まるで室内オーケストラのように整ったアンサンブルで磨かれた音色を聴かせてくれる。その割に迫力もしっかり表現されている。ただやはり速過ぎるきらいはあり、もう少し余韻がないと感動しにくい。 TOWER RECORDS企画 第3楽章:中の速。主題の4音を速く演奏されるので、ファンファーレのようだ。それを別にすれば力強く歯切れ良く演奏されるので曲想には合っていると思われる。 録音:1978年. 【佳演】, Claudio Abbado / Berliner Philharmoniker 2000 第1楽章から終楽章まで、ベートーヴェンの5番はかくあるべしという理想的な速度設定であること。基本的にインテンポで、妙な表情付けなどがなく、曲そのものをしっかり描き出していること。必要十分の範囲内でリタルダンドやフェルマータが使われており、更に第1楽章と終楽章では曲の後半に向けて勢いが増していること。そして極めつけのWPhの音色。非の打ち所がない演奏である。 ベートーヴェン:交響曲第4番 変ロ長調 作品60 種別:小型スコア 校訂者:Jonathan Del Mar 出版社:ベーレンライター 商品番号:TP904 ※ Barenrieter小型スコアページへ BEETHOVEN : Symphonie Nr.5 c-moll op.67 ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調 作品67 種別:小型スコア 27 (1905-06) ベートーヴェン 交響曲第7番第4楽章 聴き比べ Vol 4; Josef Suk : Symphony No. 1. 交響曲第4番(1878年)以来10年を経て、1888年創作力の枯渇感に苦しみながらも、ようやく作曲された、交響曲第5番から第4楽章の聴き比べです。チャイコフスキーの多くの作品のなかでも、特に演奏頻度の高い音楽だと考えますが、それによりこの交響曲には、多くの演奏・解釈があ … 第3番 (10月24日)、 第4番 (11月3日)、 第5番「皇帝」 (11月8日)。 クレンペラーがベートーヴェン・チクルスを行った時の録音である。 いったいこの2人は相性がどうなのかよくわからない。 【名演、特薦】, ベートーヴェン 交響曲第5番 - バーンスタイン/バイエルン放送交響楽団 1976 ライブ, ベートーヴェン 交響曲第5番 - クーベリック/バイエルン放送交響楽団 1970 ライブ, ベートーヴェン 交響曲第5番 - ブロムシュテット/シュターツカペレ・ドレスデン 1977, ベートーヴェン 交響曲第5番 - C. デイヴィス/シュターツカペレ・ドレスデン 1992, ベートーヴェン 交響曲第5番 - ヨッフム/バイエルン放送交響楽団 1982 ライブ, ベートーヴェン 交響曲第5番 - シュミット=イッセルシュテット/ウィーンフィル 1968, ブラームス ピアノ協奏曲第2番 - アンスネス/ハイティンク/ベルリンフィル 2011 ライブ, ベートーヴェン 交響曲第8番 - クレンペラー/フィルハーモニア管弦楽団 1957, チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番 - アルゲリッチ/コンドラシン/バイエルン放送交響楽団 1980, ベートーヴェン 交響曲第9番 - クレンペラー/フィルハーモニア管弦楽団 1957.